お世話になっております。オフシーズンにはルアーの修理が趣味になる、おりこみです。
ロックショアで使うプラグってすごく傷つきますよね?
大型魚のバイト、磯への衝突などにより塗装剥がれ、ヒビ、欠け、ヘコミ…新品のルアーが1回の釣行でボロボロ…なんて当たり前。
ルアーは消耗品の扱いなのか、メーカーの修理預かりはないようですし、修理を引き受けてくれるお店はほとんどありません。
消耗品と割り切ろうにも、1個2000円以上…物によっては10000円近いものを…
割り切れません!
という事で『高いルアーなので捨てるのはもったいない』と思っている方、『釣果のあるルアーなので使い続けたい』と思っている方。
もしくは『もう市販されていない思い入れのあるルアー、なのでどうにか修理したい…』と思っているあなたへ、お伝えします。
この記事では、傷ついたルアーの簡単な補修方法
その手順
必要な材料や工具類
これらについて、をまとめました。
思い出の魚を仕留めた、思い入れのあるルアーを「長く、大切に使ってほしい…」と考え記事にしました。
※ただし材質等により、すべてのルアーに可能という訳ではありませんし、塗装、コーティングの種類などにより変色などしてしまう可能性もあります。あくまでも自分のルアーなので自分で修理したい、と思っている方へ、自己責任でお願いします。
ルアーのキズ、ヘコミを修理、プラグのリペア(補修)について、その方法
今回補修するルアーは私の自作ウッドプラグです。なので何の迷いもなく自己流で手を加えます。
私の場合は例え市販品の高価なルアー、でも躊躇なく行いますが、皆様はくれぐれもよく考えて実行してください。
ルアーの状態を確認
タックルボックス・ルアーケースを整理している際、かなり傷ついたルアーが見つかりました。
コレを補修していきます。
塗装どころか、素地まで、かなりえぐれてしまっています。
自作された事がある方はわかると思いますが、自分の作ったものなので思い入れも強く、使用頻度も高くなり、破損やロストの可能性は高くなります。ロストの際は市販品よりも凹みます…
今回はこのえぐれている部分の補修をしていきます。
コーティングもかなり剝がれてしまっているので、再度コーティングも行うのですが…
- コーティング剤をキレイに剥がすべきか?
- 塗装も剥がし再塗装すべきか?
などなど、考えだすとキリがなく「簡単に修理・補修」という当記事のお伝えしたい内容、とかけ離れてしまいそうなので…今回は、
- えぐれている部分のパテ埋め
- 筆塗りでササッと塗装
- 簡単コーティング
という補修にしようと思います。
コーティングや塗装を剥がして補修したい方、は▼コチラの記事▼をご参考に。
ルアーの補修、準備
- 釣行後に水洗いや塩抜きは行っていますが、再度水洗い
- 乾燥
- 乾燥中に道具や材料を準備
補修に必要な道具、材料
- ポリエチレン手袋(ダイソー)
- 保護メガネ
- 耐水エポキシパテ(ダイソー)
- パテ埋めの際のヘラ(なければ不要なプラスチックスプーンなどで)
- 棒ヤスリ(なければ紙ヤスリで)
- 紙ヤスリ(今回は240番、400番、800番、2000番)
- カラースプレー(ダイソーのものでも十分)
- 筆(塗装用)
- 水溶性つやだしニススプレー
- スプレータイプのウレタンコート(ACCEL)
- カッターナイフ
ラジオペンチ、ロッキングプライヤ、バイス等もあれば作業は楽になりますが、なくてもOK
ルアーのキズ・ヘコミをパテ埋め
使用するパテはダイソーの耐水エポキシパテです。
必要量をハサミで切り取り、中心の灰色の素材と、周囲の緑の素材がよく混ざるようこね、ヘラなどでえぐれている部位を埋めていきます。
このパテは硬化が早く、1分くらいでかなり固くなります。手早く作業するか、何度かに分けて作業することをお勧めします。
パテ埋め後がこちら、
続いて研磨、盛り上がった余分なパテをヤスリで削ります。
棒ヤスリで明らかな凹凸をざっくり削り、紙ヤスリの240番→800番で仕上げる程度でOK。
再コーティングもするため、全面を400番→800番で磨いておきます。
…パテ埋めの前にやっておいたほうが良かったのでは?とこの時点で思ったのですが、今回は…OK?
研磨後は再度水洗いし、乾燥させます。
欠け、凹みの補修方法としてUVレジンを使用する方法もあります。以下の記事をご参考に。
補修後のルアーの再塗装
缶スプレーの塗料を紙コップ等の容器に噴射し、それを筆で塗ります。車用のタッチアップペンなどを使用するのもありですね。
筆は100均のものでも十分ですし、綿棒などでも可能。
1回塗って、しばらく乾かしてから2回程度は塗ります。
換気と保護具(手袋、メガネ等)は気をつけてください。
そしてまた乾燥。季節にもよりますが半日~1日ほど。
塗装が乾いたら色流れ防止のため色止めをおこないます。
ホームセンターなどで購入できるニススプレーを使用。
- 平行に移動させながら2~3往復、全面に吹く
- またまた乾燥10~15分
1,2の工程を3~4回繰り返します。
塗装後のルアーの再コーティング
コーティングの際も換気と保護具(手袋、メガネ等)は気をつけてください。
ウレタンコートのスプレータイプを使用します。釣具屋さんなどで販売されています。
①色止めと同じように平行に移動させながら2~3往復、全面に吹きかけます。
②半日~1日ぐらい乾燥
①、②の作業を好みの厚さになるまで繰り返します。
乾燥中。
段ボールでこういう塗装ブース…と言うにはおこがましい、段ボール工作的なものを作っておくと便利です。
ルアーのリペア完了
アイのコーティング剤をカッターナイフやデザインナイフで剥がし、2000番のヤスリで全体を研磨すれば完成です。
なかなか良い感じにできたような…
塗装の段階で気づいていたのですが、もともとの塗装色と補修に使った塗装色が違います。制作の際に塗料のメモを残しておくべきでした。
…実際の魚は市販のルアーのような均一な色合いではありません。傷付いていたり、濃淡はまだらだったり…リアルベイトカラーを追求した結果こうなった、という事にしておきます。
ルアーの修理、補修、さいごに
今回は、わりと簡単にできるルアーの補修方法をご紹介しました。
エアブラシでの塗装やディッピング(どぶ漬け)でのコーティング、などを行うのはなかなかにハードルが高いと思いますが、この方法であればさほど難易度は高くないでしょう。
大切なルアーをより長く使い、1匹でも多くの釣果に恵まれることを祈っております。
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