お世話になっております、沖磯ルアーマンのおりこみです。
私は沖磯でのルアーフィッシング、いわゆるロックショア、を10余年にわたり嗜んでいるのですが…こと、タックル類の収納に関しては「とても悩ましい問題だ」と感じています。
今まで磯クーラーであったり、バッカンであったり、防水バッグであったり、etc.…色々と試してきた訳なのです。
もっとコンパクトに収納できないかな?
もう少し大型のバッカンが欲しい…
みなさまも、こんな風に考えた経験があるのではないでしょうか?
この記事では、私が沖磯・ロックショア釣行で使用している大型バッカン「リューギ、ストックバッグ2」について
どんなモノなのか?
実際に沖磯釣りで使用しての感想・インプレ
良い点や悪い点etc.…
これらについてをまとめてみます。
ロックショアでも使用できる大型バッカン、をお探しでしたら参考にしてみてください。
バス釣り用品として販売されている商品であり、磯釣り用品をお探しの方では、このバッカンに辿り着かない方もいらっしゃるでしょう。
ですが意外にも、ロックショアやオフショアなんかでも使えそうなモノですし「一つの選択肢としてもアリだな…」とも思います。
沖磯釣り・ロックショアでも使えるバッカン「リューギ、ストックバッグ2」
メーカーであるRYUGI・リューギの思惑としてはバスフィッシングにおいての車内での収納、ボートへの持ち込み、などを想定した商品のようです。
そしてメーカーホームページにてアナウンスされている特長としては…
(前略)
1 雨や水しぶきで浸水しにくいオフセット構造のフタ(中略)
2 状況に応じて着脱可能な肩掛けベルト(中略)
3 ボートのシートポールにバッグを固定するアジャストベルト(中略)
4 一瞬でフタを簡易ロックする大型マジックテープロック(中略)
5 便利な小物などがセット可能なD環付マルチホルダー(中略)
6 アイテムバッグⅡ(別売)が綺麗に納まるシステマチックなサイズ設定(中略)
7 レンタルボートで使いやすいサイズ設定
(以下略)
出典:RYUGI
こんなカンジです。そしてロックショアアングラー・沖磯釣師が着目するべき点は1、4、7、あたりではないでしょうか?
実際のトコロ、私はこれらが気になり…良さそうに思えたので、購入に至った訳なのです。
リューギ、ストックバッグ2をロックショアで使用してのインプレ
以降は、私が渡船を利用して渡る沖磯での釣り・ロックショアで使用してみての率直な感想・インプレッション、を述べさせていただきます。
沖磯釣りを想定していない製品にも関わらず、非常に使いやすいバッカンだと思います。ですが正直なハナシ…
なんかイマイチだな~
と思ってしまう点もあります。そのあたりについてもお伝えさせていただきますので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
鋭い岩肌に激流が弾ける…沖磯釣りでも、浸水しにくいオフセット構造のフタ
「オフセット構造のフタ」ってご存知でしょうか?簡単に言えば、本体に被さる様な構造、になっているのです。
一般的な磯釣り用バッカンなどには、あまりこういった設計のモノはありません。ですがこの構造は、この上なく沖磯釣りに向いています。
潮を全身に浴びながらの釣り、急な高波が磯に弾ける…こんな状況、沖磯釣り師の方であれば簡単にご理解いただけるでしょう。
一般的な構造のバッカンであれば、ジッパーをキチンと全閉にしていなければ…浸水してしまいます。
ですがリューギ、ストックバッグ2はこのオフセット構造のフタであるがゆえに、ジッパーを閉めていなくとも、とりあえずフタを閉めておえけば、そうそう浸水するなんて事には至りません。
バスフィッシングでのボート釣り、を想定している為なのでしょう。
ゆえにオフショアでもロックショアでも使いやすいですし、私はこの点が最も良い点だとも思います。
わずかな変化も見逃さずタックルセッティング…一瞬でフタを開閉できる、大型マジックテープロック
「マジックテープにてロックできるフタ」こういう機構のバッカン、磯釣り用品にはあまり見かけないのではないでしょうか?
私は実際に使ってみてわかったのですが…コレはもの凄く便利です。上述した「オフセット構造のフタ」と相まって、非常に沖磯釣りを快適にしてくれます。
沖磯に渡礁した事がある方、特に寒の時期に渡礁した経験のある方、であればご存知でしょう。沖は基本的に風が強いものです。
今日は凪だったよ~
なんて沖磯釣り師の方がおっしゃっていた、と仮定しましょう。おそらくその『凪』はショアしかやらない、もしくは沖磯を知らない、方からすれば…とんでもない爆風です。
もちろん風裏の地磯エリアなどではほぼ無風、なんて状況もありえますが、沖の独立磯ではそんなケースは稀だと思います。沖磯釣り師の言う『凪』は、普通の方の感覚とは異なると考えてください。
そういう場所にて釣りをしている訳なので、普通のバッカンを使用していた場合…常にバッカンのジッパーを全閉にし、ルアーの交換の際などは手早く開閉する必要があります。
風でバッカンのフタが開いてしまったり、収納していたモノが風に飛ばされたり、なんて危険性があるからなのです。
しかしながらリューギ、ストックバッグ2はこのマジックテープロックのおかげで、この開閉が簡単かつ楽に、しかも安全に、行えるのです。
ちょっとした事ではありますが、素早く安全にルアーの交換etc.が可能で、非常に優秀な機構だと感じます。
渡船での渡礁も可能、かつ大容量…ロックショアにも使いやすい、サイズ設計
渡船を利用し、沖磯に渡るアングラーの方であればご存知でしょう…
渡礁する際にはポーターさん、もしくは他のお客さん、とバケツリレーをするようなカンジで荷物の受け渡しを行います。船首と磯上で荷物をやりとりする訳です。
ゆえに、あまりにも大きいor重い、バッカンはあまり向いていない、と言えるのではないでしょうか?
荷物が多い場合にはバッカンの数を増やして小分けをする、方が良いと思います。ポーターさんのいない渡船屋さんで最後に渡礁(1人で渡礁)する時も大変ですからね。
リューギ、ストックバッグ2は渡礁にも特に問題がない程度のサイズ、しかしながら大容量のバッカンです。
加えてルアーマンの方であれば、大型ルアーなどを収納するルアーケースを納める事となると思います。
リューギ、ストックバッグ2は横長の形状をしており、こういうモノを収納しやすい形状、設計でもあるのです。
滑りやすい沖磯でも安心…メーカーはアナウンスしていませんが、実は有能な滑り止め構造
メーカーであるリューギは別段のアナウンスなどはしていませんが…実はこのバッカンには滑り止めの機構、が備えられています。ボートフィッシングを想定している為でしょう。
これって沖磯釣りにも非常にメリットのある機構です。滑りやすい磯は多いですからね。
いわゆる『バッカン』の安価なモノではこの機構を備えているモノは少ないです。高額な磯釣り用バッカン、磯クーラーなどには見受けられる、といった程度でしょうか?
リューギ、ストックバッグ2であればこの機構によりバッカンが滑り落ちる、転がり落ちる、なんてトラブルを回避できる可能性が高いのです。
地味なメリットではありますが、私は「ロックショア向きだな~」なんて思ってしまいました。
その他の特長やデメリットについて
その他、メーカーがアナウンスしている特長、
- 状況に応じて着脱可能な肩掛けベルト
- ボートのシートポールにバッグを固定するアジャストベルト
- 便利な小物などがセット可能なD環付マルチホルダー
- アイテムバッグⅡ(別売)が綺麗に納まるシステマチックなサイズ設定
については…ちょっと微妙です。
肩掛けベルトは、沖磯渡礁には不向き…長過ぎます。もうちょっと短いモノ、手で受け渡しし易いモノに交換した方が使いやすいでしょう。
アジャストベルトは沖磯釣行にはあまり関係がない…ですがチャランボに固定する、ロープを掛ける、といった用途には使えるかも?
D環付マルチホルダーは、沖磯釣り師には不要ですかね…必要な小物類はロックショアベストorバッカン内に収納しますし、渡礁の際には引っ掛かる危険性もありますからね。
渡礁した後、釣りの最中に使用するのはありかもしれません。
リューギの『アイテムバッグⅡ』が綺麗に納まる、という点に関しては…わからなくもないです。
ですが自身が納めたいモノ・沖磯に持ち込みたいモノを考え、色々と工夫してみるのが良いと思います。
私は別メーカーのリールケース、ルアーケース、タックルバッグ、などにて収納しているのです。ご自身が沖磯に持ち込みたいタックル、どういう用途なのか、をよく考えて選定してください。
ちなみに私は⇓コチラ⇓を使用…なぜかリューギ、ストックバッグ2にジャストフィットするからです。
リューギ、ストックバッグ2、まとめ
- 沖磯釣りでも、浸水しにくいオフセット構造のフタ
- 手早くフタを開閉できる、大型マジックテープロック
- ロックショアでも使いやすい大容量、サイズ設計
- 沖磯でも安心な、滑り止め構造
と…沖磯釣り・ロックショアでも非常に使いやすいバッカンだと思います。
『磯釣り用品』というカテゴリーではないので、この製品をご存知なかった方もいらっしゃるでしょう。もしこんなバッカンをお探しでしたら、試してみてください。
リューギ、ストックバッグ2を沖磯・ロックショアで使用してインプレ、さいごに
この記事では沖磯釣り・ロックショアにも使える大容量のバッカン、リューギ、ストックバッグ2を実際に使用してのインプレ、という事でお伝えさせていただきました。
メーカーの想定していないような別ジャンルの釣り用品であっても、意外に適していたり、便利だったり、なんてケースもあると思います。
色々と探し、また試してみる、というのもおもしろいとのではないでしょうか?
あなたの釣りが、もっと楽しいモノになれば幸いです。
地磯釣りがメインの方、もしくは『リュックタイプが気になる…』なんて場合には▼コチラの記事▼もご参考に!
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