珍しいルアーのコレクター、おりこみです。お世話になっております。
『ブレード付き』のルアーが流行したり…『ブレードチューン』みたいな事が流行ったり…なんて時分があったかと思います。
現在でも有効なアイテムとしてこういうルアーを使用したり、ブレードチューンを行う、というアングラーの方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら…このダイビングペンシルに関しては、ご存知ない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、マスタッド 響を沖磯釣行で使用してみて…
飛距離やキャスティング性能、アクション、魚からの反応
良い点、悪い点
ダイビングペンシルにブレードってどうなの?
ただ巻きでも使用可能な意外な性能
こんな内容をお伝えしたいと思います。
「マスタッド 響」というルアーが気になっていた方、変わり種ルアーがお好みの方、ただ巻きでも使いやすいダイビングペンシルをお探しのルアーマン、そういう方は参考にしてみてください。
Mustad・マスタッドというメーカーについて
バスフィッシングを嗜んだ事がある、という方であればご存知ではないでしょうか?日本の釣具店でも販売されており、非常に歴史のあるノルウェーのメーカーです。
『フックのメーカー』という認識の方もいらっしゃるかもしれません。私もフックだったり、釣り用の小物用品、を扱っているメーカーだと思っていました。
ですが実は様々な釣り用品を販売しており、今回ご紹介するダイビングペンシル 響(オト)以外のルアーも販売していたりします。
⇓コチラ⇓はCEOであるLars Lemhagさんのコメント。
(前略)
Mustadはフックブランドを販売しており、世界中のフィッシング界において最も人気があります。
その数は既に160ヶ国以上の国で使用され、つねにフィッシングフィールドにおいて抜群の存在感があります。
Mustad製品はスポーツフィッシング、商業フィッシングをはじめ、どんなフィールドであっても、さらに伝統的な釣りにおいてもカバーしています。
出典:ANERICAN BASS SHOP
マスタッドのダイビングペンシル 響(オト)
上述したマスタッド、というメーカーの販売する響(オト)というダイビングペンシルなのですが…
『ブレード付きダイビングペンシル』という珍しいコンセプトであり「変わり種のルアー」と言っても良いでしょう。
ブレード付きルアーが流行したり、ブレードチューンなんかがもてはやされていた時期があったので、それらを意識したモノなのでしょうか?
なんでもかんでもブレードって…
なんて事を思っていた時分が私にもあったのですが、このルアーはなかなかにおもいろいモノだと思います。
実際に沖磯釣行にて使用してみると…おそらくではありますが、メーカーも想定していないであろう特色も発見でき「使いドコロはあるな…」なんて考えてしまいました。
マスタッド 響(オト)をロックショアで使用してみてのインプレ
このルアーはオフショアを想定して設計されたダイビングペンシル、ではないでしょうか?
ですが私はオフショアではなく、ロックショア・渡船を利用した沖磯での釣りを好んでおり、実際に沖磯釣行にて使用してみてのインプレッションをお伝えさせていただきます。
ロックショアだからこそ解かった、このルアーの特性、みたいなモノもあるかもしれません。
マスタッド 響(オト)の飛距離、飛行姿勢の安定性
飛距離に関してはショアでの試投の結果、同等のサイズ、重量のルアーとさほど変わりません。可もなく不可もなく…といった印象です。
飛行姿勢に関しては…ブレード付きのルアーを使用した事がある方であれば、安易に想像できる事でしょう。あまり安定していません。
これはブレードが風にあおられる為だと思われます。沖磯では『無風』なんて状況は皆無であり、ショアで釣りをする方であれば考えられない、あるいは釣りをしない、ような状況は良くある事です。
沖磯にて使用した後での正直な感想として、この点は「イマイチだな…」と思ってしまいました。
ただ巻きでも使える!?マスタッド 響(オト)のアクション
響はメーカーのアナウンスとしては『ダイビングペンシル』な訳です。
ですのでいわゆる『ほうき引き』、ジャークによるロッドアクションにて操作し、その動きにて魚を誘うルアーという事ですよね?
モノによってはただ巻きでも泳ぐように設計されていたりしますが、一般的なダイビングペンシルはただ巻きをすると、特にアクションはせず水面を滑ってくるだけ…になってしまうモノが多いと思います。
ですが私がこの響を初めて沖磯で使用した際、とても不思議に思った事があります。それはダイビングペンシルにしては、浮き上がりが遅い・鈍い時がある、という点です。
なので試しにただ巻きをしてみる事にしました。すると…ダイペンとしてはありえないアクションをしたのです。
このルアーはテールを振りながら、水面直下を泳ぎます。そういう設計のペンシルベイトなどは販売されていますが、ダイビングペンシルではありえないアクションです。
これはブレードが潮・潮流の影響を受ける為だと思われます。おそらくではありますが、こういうアクションをする事はメーカーであるマスタッドも想像していなかったのではないでしょうか?
ですがロックショア、ヒラマサ狙い、などには非常に有用なアクションをするルアーとも言えます。
1つのルアーでダイビングペンシル、そして水面直下を泳ぐペンシルベイト、双方の使い方をできる訳ですから。(潮が効いていない状況では、水面直下を泳がせるアクションは難しいです。)
マスタッド 響(オト)、魚からの反応・釣果
現時点では、私はマスタッド 響にて釣果をあげられていません。
ですが小型のカンパチやハマチ、スマガツオっぽい魚などがチェイスしてくる、バイトしてくる、という光景は何度も確認しています。
ブレードの影響なのか、やたらと小型が反応を示すのです。さすがにフッキングには至りませんが…
しかし魚を集める・アピールできる事は明らかですし、もうちょっと大型が回遊するエリアや時期に検証してみるのが良さそうですね。
まとめ、マスタッド 響(オト)
マスタッド 響(オト)の良い点
- ダイビングペンシルとしてだけではなく、ただ巻きでも使える汎用性
- 魚に対する抜群のアピール力
ブレードのおかげでただ巻きでも頭を振って泳ぎ、かつ魚へのアピールも強い、という事でそういうペンシルベイトとして使用するのも悪くないでしょう。
かつダイペンとして使用した方が良さそうな状況であれば、ほうき引きにて表層を攻める、といった二刀流的な攻め方が可能です。
青物に使えるルアーでこういったモノはなかなかありませんし、持っておいて損はないのではないでしょうか?
マスタッド 響(オト)の悪い点
やはり「飛行姿勢が安定しない」この点に関しては気になる点です。沖磯にしても、オフショアにしても、無風なんて事はあり得ないですからね…
しかしながら、こんなおもしろいコンセプトのダイビングペンシルは他にありません。変わり種ルアーが好きな方は是非とも試してみてください。
ただ巻き可能なブレード付きダイビングペンシル、マスタッド 響(オト)をインプレ、さいごに
この記事ではブレード付きという変わり種ダイビングペンシル、Mustad・マスタッドの響について、をお伝えさせていただきました。
日本の釣具メーカーがまだ参入していないコンセプトの設計、日本の釣具店などではあまり流通していないルアー、ですが使ってみるとおもしろいですよ。意外な発見もあったりと…
変わったルアー、珍しいダイビングペンシル、がお好みの方は是非とも試してみてください。
そんなルアー好きの方の参考になれば幸いです。
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