お世話になっております。おりこみです。
ルアーを自作、または補修・修理をする際に、
塗装をどうしよう…
誰もが一度はぶつかる壁、ではないでしょうか?
かくいう私もいまだ模索中です。
【なるべく簡単に】を信条としているのですが、こと塗装に関しては奥が深く、難しい…
私はエアブラシは導入していません。使用すればもっと良い塗装ができるであろう事は理解しています。
だが私の信条ゆえ、缶スプレー、マジック、マニキュアetc…簡単な方法を検討中…
しかしながら、出来れば綺麗に、格好よく、仕上げたいものです。
今回は【ラップ塗装】について
簡単なわりに、なかなか良い仕上がり!
その方法、手順
塗装全般における注意点
これらを実践しながらお伝えします。
大切なあなたのルアーを、美しく、格好よく仕上げて欲しい、そして可能な限り長く、思い入れをもって使って欲しい、そう思い記しました。
簡単なルアーのリペイント・塗装方法、ラップ塗装とは?
その名の通りラップ(食品用のラップ)を使用した塗装方法で、カー用品、バイク用品、プラモデルなどさまざまな塗装にて利用されている方法です。
簡単にできるのですが失敗しにくく、しかしながら仕上がりは美しく、使用する素材や方法によっては様々な、そして独特の、魅力ある模様を描くことができます。
上記の画像は先日テストとして初めてラップ塗装を施したもので、既にコーティングも終えたもの。
この方法が予想以上に良かったので、記事として取り上げる事としたのです。
失敗しづらいルアーのリペイント・ラップ塗装、その方法
実際の作業風景とともに各工程をご説明していきます。
まずは全般に関する注意点!
今回は【塗装】を行います。
- 有機溶剤を多分に含んでいますので、保護メガネ、手袋、マスク(できれば防毒マスクと有機溶剤用の吸収缶、せめて不織布マスクでも)、保護具類の着用の徹底
- 窓を開け、ファンやサーキュレーターなどを使用し揮発した有機溶剤の蒸気が屋内に逃げるよう工夫し、換気を十分に行う
以上の2点は心に留めておいてください。
ラップ塗装の準備、材料、道具
今回は既にコーティング・塗装を剥がし、パテ埋め、研磨を行ったルアーを塗装します。
コーティング・塗装の剥がし方についてはこちらの記事を、
キズ・ヘコミの補修に関してはこちらの記事をご参考に!
ラップ塗装の下地塗装
まず黒の下地を塗装。
ルアーを回転させながら、前後方向に缶スプレーを往復し塗装します。
缶スプレーを使った塗装全般の注意点として、全体に均一に塗装すべきなのですが、一度に綺麗には仕上がりません。
- ルアー、一回転分塗装
- 乾燥(夏季は1日、冬季であれば2日ほど)
- 塗り具合を確認(塗装のダレがあれば紙ヤスリで研磨)
- 再度1工程から
という具合に複数回行う事をおススメします。
下地塗装が終わったらとりあえず乾燥。
塗装後の乾燥をするために、上画像の様な塗装ブース、乾燥ブース的な段ボール工作的なモノをあらかじめ作っておくと便利です。
ラップで模様付け
クシャクシャにしたラップに塗料をのせ、ポンポンと叩くように模様をつけていきます。
この方法、工夫次第では様々な模様が出来そうですので試してみてください。
濃淡をつけたり、ラップでなぞる様に模様をつけたり、色々と試してみると面白いと思います。
そしてまた乾燥。
クリアカラーで色付け
クリアカラーを吹いて色をつけます。
方法は下地塗装と同じですが、ひとつだけ注意点!
数種類の塗装を塗り重ねる際などは、色流れを防ぐためにも一度に厚く塗るのではなく、薄く、何度かに分けて塗装するほうが良いです。
一回目で思ったよりも色が薄かった場合は、下地塗装と同じように複数回塗り重ねる事で濃い色になります。
そしてやっぱり乾燥。
後、色止めにクリア(透明)を吹きます。
ここでも乾燥。
さいごに#1000⇒#2000の紙ヤスリ、耐水ペーパーで磨き、出来上がりがこちらです!
簡単な手順のわりには綺麗に仕上がったのではないでしょうか?
ルアーのリペイント・再塗装にラップ塗装、さいごに
この後は、シール貼り、コーティング、の工程になるのでが、今回は【ラップ塗装】についての記事なので割愛させていただきます。
もしルアーの塗装について模索しているのであれば是非、試していただきたい。
綺麗に塗装ができると愛着も湧きますし、より一層、大切に思えますよ。
その大切なルアーで貴重な一尾の魚と巡り会って欲しい、と願います。
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