お世話になっております、釣りの自粛にも限界が訪れそうな、ストレスを溜めたおりこみです。
世間の情勢も鑑み、遠征などは控え、釣り自体も自粛しているアングラーの方も多いのではないでしょうか?
かくゆう私もそんな一人です。
せっかくだから釣具の整理でもするか~
ついでにメンテナンスも!
と、世間の情勢が落ち着いた頃合いを見計らい、釣りに行く準備をする日々です。
この際だからと、普段あまり使わないリールまでも自身でオーバーホールを行っていたのですが…
自分でメンテナンスしない人は何をすれば良いんだ?
リールメンテナンスをしてみたい人もいるのでは?
必要な工具の事って知ってるの?
心配症の私はこんな事ばかりが頭によぎり、自分のリールメンテナンスが手につかなくなってしまいました。
リールをメンテナンスするのであれば相応の工具が必要です。
たまたまご自宅にあった間に合わせの工具で、なんて行為はボルトの破損、最悪のケースはリールの損傷に繋がるかもしれません。
なので今回は、
リールのメンテナンス・オーバーホールに必要な工具類
サイズ・規格について
また私が実際に使用しているおすすめの物をご紹介
これらについて記します。
私はロックショア・沖磯での釣行を常としているゆえ日常的にリールをメンテナンスし、またAVET・アベットというアメリカ製リールを使用している為、オーバーホールもなるべく自身で行っております。
あなたの大切なリールを大切に、より長く使う為に、適切な工具を、と思い記しました。
リールの分解・組立には様々な工具類が必要です。
サイズや規格などについても触れていきますのでご参考に。
リールメンテナンス用ドライバー
必要であろう事はみなさまご存知かとは思いますが、基本的な工具であり、使用頻度も高く、ドライバーこそ良いモノを使うべきだと思います。
あまり良くないモノ、だとすぐに刃先が歪んだり…欠けてしまったり…
リールメンテナンスを行う方に愛用されているWera(ヴェラ)などが有名らしいのですが、私はVESSEL・ベッセルやANEX・アネックスのビットタイプを使用しています。
私は仕事柄、充電ドライバーや電動インパクト、なんて工具を使用する機会も多くそれらの工具と兼用できる、またビットのみの購入は安価である、ことも鑑みビットタイプを使用。リールのメンテナンス以外のDIYなどを行う際にも使用でき便利です。
またVESSEL・ベッセルもANEX・アネックスも日本のメーカーでありその品質、加えて手に入れ易さ(ホームセンターなどでも購入できる事)も考えればこれしかないであろう!と思っています。
プラスの3種類は必須!
マイナスに関しては1.8と2.5、4あたり3種類あれば十分のような気はしますが、セット販売が割安でおすすめです。
このセットに自身が必要なサイズを買い足すのが良いでしょう。
私の場合はこの⇓3種類⇓も使用しています。
- ベッセル・VESSEL 片頭 剛彩ビット マイナス -2.5×65 2本 GS16PL25
- ベッセル VESSEL 片頭 剛彩ビット マイナス -1.8×65 2本 GS16PL18
- ベッセル・VESSEL 片頭 剛彩ビット マイナス -5×65 2本 GS16PL50
リールによってはトルクスネジ(ヘクスローブ)が採用されているものもあり、その際には専用のビット、いわゆるスタービットが必要となります。
マイナスドライバーで強引に回す、なんて方法はおすすめできません…
この画像の様なビット、をご使用ください。
現在の私が所持しているリールでは1機種のみ使用、海外製のリールなどでは採用されていたりします。
また私の場合ビットを使用する際のハンドルはメーカー不明のグリップタイプ、場合によってはSK11のミニラチェットを使用しています。
普段はグリップタイプ、力を掛ける必要がある場合にはラチェットタイプが使い易いでしょう。
グリップタイプはベッセル、などを選んでおけば間違いないと思います。
その他DIYなども行う方、はこういうラチェットもおすすめです。
SK11のミニラチェットには六角ビットも付属しており、このセットもリールメンテナンスに使用可能…
と思われた方には申し訳ありません。できない事はありませんが私は使用していないのです。
私は六角レンチは別で用意しており、その理由については後述します。
リールメンテナンス用レンチ
ベイトリールのハンドルを外す際、ロックナットを緩めなければなりません。
この工程を経なければボディーを分解できませんので必須の工具です。
ヘッジホッグスタジオなどの物が人気らしいのですが、私はロブスターのモンキーレンチのミニサイズもしくはフジ矢のライトショートモンキーを使用。
私はモンキーレンチを使用しているので気にした事もないのですが、リールに使用されているナットは10mmもしくは12mmあたりが多いような気がします。
メガネレンチorスパナレンチをご検討中の場合はそのあたりのサイズが必要かと思います。
それを考えなくて良いのがモンキーの良いトコロですね。
またフジ矢のモンキーは小型でありながら、グリップの樹脂コーティング+そもそもの工具の精度のおかげか…力もかけやすく、またナットを痛めにくい形状のツメ。
リールメンテナンス用ではない工具ですが、小型でかつ軽量、非常に使い易いモノです。
また私が所有しているリールであれば【ダイワ 19 キャタリナ15H】などがそうなのですが、メーカーが付属させている専用工具が必要な物があります。
こういう六角ではないナットが採用されているケース、ではアストロプロダクツのグリップソケットを使用しています。
「グリップソケット」とは様々なサイズや形状、または頭の欠けたボルトなどにも使用できる特殊なソケットです。こんな形状、
この六角形状のピンが伸縮し様々なナットに使用でき、専用工具が必要になる特殊なナットにも使用できます。
ハンドルはKTC。
京都機械工具株式会社、いわゆるKTCのモノです。
KTC京都機械工具株式会社は日本を代表するハンドツールメーカーとして「軽くて強くて使いよい」を基本に高品質、独創的な技術力で市場をリード。
12,000アイテムを超える多彩な製品を開発し、アイテム数・生産量ともに国内No.1の実績と信頼を得ています。
出典:KTC公式
私は仕事においてもソケットレンチ、ラチェット・めがねレンチ類、スパナ・コンビネーションレンチ類などにおいてKTCを採用しています。
品質、堅牢性など疑いようのない有名メーカーですし、長く使い続ける工具であればこういった確かなモノを選んでおいて損はありません。
リールメンテナンスをするからといって必ず必要、という訳ではないのですが、私が使用しているアメリカ製のリール、AVET・アベットのハンドルノブを外す際に必要な工具もご紹介します。
アベットユーザーの方には必須の工具ですね。
アストロプロダクツのディープソケットとハンドルとして同社のクイックアダプタを使用しています。
ミリサイズではなくインチサイズである事にご注意ください。また細身のディープソケットでなければ使用できません。
ついでにハンドルとして使用しているクイックアダプタについて、工具には差し込み角と呼ばれるソケット類などを接続する規格が存在します。
この画像の工具の穴が差し込み角、この2面幅に規格がある、と考えていただいて大丈夫です。
私が使用しているクイックアダプタは1/4インチ(6.3ミリ)⇒3/8インチ(9.5ミリ)に差し込み角を変換できるアダプタとなります。
とても便利なもので、これを利用すれば、
こんな使用方法も可能であり、少ない工具で様々なソケットを使用する事ができたり、またこのクイックアダプタ自身をハンドルとしても利用できるなど様々なメリットが存在します。
リールメンテナンス用六角レンチ(ヘックスドライバー)
サイドプレートやリールシートを取り外す際に必要、こちらも必須の工具です。
私の場合は【AVET アベット】というアメリカ製のメーカーのリールも使用している為、メーカー不明のミリサイズの10本組セット、アストロプロダクツのインチサイズ(大)の9本組セット、GISUKEのインチサイズ(小)の7本組セットと所持しています。
ここで一つ注意点を、
もしボルトがなめてしまった(ネジ山を痛めてしまった)ら大変です。
アンギラレンチやラジオペンチで強引に回して外すorボルトの頭から穴を開け、逆ネジを切るかエキストラクターにて取り外す、という方法をとらなくてはならなくなります。最悪の場合、細めのキリを通してボルト自体を破壊しなければならない、というケースも…
リール用の小型のボルトでは後者の方法などそもそも可能なのか?と疑問ですし、メネジを痛めてしまう可能性もあります。規格の違う工具を使用する事はおすすめできません。
ドライバーのビットに関してもそうなのですが、サイズ、規格には十分気を付けてください。
また私はビット工具を多用するのですが、六角レンチに関してはビットタイプを使用しません。
インチサイズも必要である事、さらに細かい作業には普通の六角のほうが使い易いことからそうしています。
リールメンテナンス用ラジオペンチ
Eリングの取り外し、取り付け、その他パーツ類のピックアップツールとしても使用でき、1つは持っておくべきだと思います。
ストレートの物をEリング用、先の曲がっている物をピックアップツールとして使用するのが良いかと。
私が使用しているのはメーカー不明、釣具店で購入したフィッシングプライヤーだと思うのですが現在は使用用途がなく、メンテナンスに流用、おそらく数十年は使用しているものです。
こちらはフジヤの「ピンセットラジオペンチ」という名称の先端がベントしたタイプ、先端が極細で精密な作業に便利です。
また内側にギザギザの加工がなく、対象物を傷付けません。しかしながら先端でもしっかりと掴む事ができる優れもの。
リールメンテナンス用ピンセット
リールには細かいパーツ類も多いのでないと不便…というよりこれも必須と言って良いモノです。
上記のプライヤーよりも細かい作業向き。
私は2種類を使用しています。
1つはホーザンのストレートのピンセット、2つめは100均ダイソーの先の曲がったタイプ。
この先曲がりタイプが非常に便利であり良いモノを準備すべきだと思います。
私は100均のモノを使用しているのですが…正直イマイチです。精度の高い工具の方が使い易い、なんて当たり前の事ですが、
ピンセットぐらい100均でいいだろ~
なんて簡単に考えていたのですが、使いにくい上に先端が広がって細かいパーツを掴めない、なんて事もザラです…
ストレートタイプのホーザンのモノであったり、前述のラジオペンチの方が使い易かったりもします。
ピンセットといえどもそれなりのモノ、を使用する事がおすすめですね。
この先の曲がったタイプが欲しい…
リールメンテナンス用スプールベアリングリムーバー
ベイトリールのメンテナンスを行う方であればご存知でしょうし、既にお持ちの方が多いかもしれません。
ベイトリールのスプールのベアリングを外すために必須、スプールシャフトに差し込まれた圧入ピンを外す為のベアリングリムーバーです。
様々なリールに対応するベアリング、カスタム用のベアリングなども販売しているHEDGEHOG STUDIOのものが有名かな、と思います。
私もこのメーカーの物を使用しています。
実は別のメーカーにてもっと安い物も販売されているのですが、レビューなどを見ていると…
専用工具ですし、ベアリングの販売もおこなうHEDGEHOG STUDIOの物、を選んでおけば間違いないと思います。
リールメンテナンス用ベアリング・プッシュ&リムーバー
私の使用しているリール、アベットのピニオンベアリングを外すために必須の工具、イーグル模型のベアリング・プッシュ&リムーバーです。
使い方は上画像、
- ①ベアリングに差し込む
- ②ハンドルを回し固定
- そして引き抜く
これだけ、ハンドルを回す事でテーパー加工されたピンが進み、先端を押し広げる事でベアリングの内側から力を掛け固定するモノです。
ベアリングを傷付ける事無く、また精度のあるケーシングにはめこまれ、なかなか外れない場合でも外す事が可能。
また取り外しに使う反対側を使ってベアリングを圧入する(はめこむ)際にも使えます。
リールメンテナンスに必要な工具、さいごに
今回は私がリールメンテナンス、オーバーホールの際に使用している工具、についてをお伝えしました。
実際の作業にはこれら工具類以外にもステンレスのバッド、筆、ウエスやキッチンペーパーなど色々とあった方が良いモノもありますが長くなりそうですし、今回はあくまでも工具、についてという事でまたの機会に。
良い工具で、確実なメンテナンスを、またあなたの大切なリールをご自愛ください。
▼実際のメンテナンスについては▼
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