お世話になっております、ロックショアアングラーのおりこみです。
愛媛県宇和島市、蒋淵半島には「矢ヶ浜」とは別に「蒋淵」と呼ばれる沖磯のエリアが存在します。
この地域でフカセ釣りやカゴ釣り、底物釣りなどを行う方にはお馴染みの磯かもしれません。
外海の沖磯という訳ではなく、戸島の東に位置し湾内の磯もあるので、日振島や御五神島エリア、矢ヶ浜エリアが悪天候や強風にて出船できない、という状況でも出船できる事もあるエリア。
「蒋淵という選択肢もある」と知っておいて損はないと思います。
私は今回ルアーフィッシングにて渡礁し、1日を通しトッププラグを投げ倒してきたので、
秋の蒋淵の状況
渡礁した磯について
釣り座、周辺の様子
狙うべきポイント
トップゲームで釣れる魚たち
これらについてをお話しします。
『蒋淵エリアの近況が知りたい』もしくは『蒋淵の磯に行った事がないけど、どうなの?』とお考えの方はご参考に!
ちなみにタイトルにもある「カンパチ」「ヤズ」という呼び方についてなのですが、地方によって様々な呼称があり、困惑される方もいらっしゃるかもしれません。
小型のカンパチを「シオ」「ショゴ」と称す地域もあったり、ブリの幼魚は何センチから「ヤズ」or「ハマチ」など…
このエリアでは「ネイリ」という地方名はありますが幼魚を言い分ける事はないと思いますので、今回はカンパチの幼魚は「カンパチ」。
ブリの幼魚に関しては私は普段「ハマチ」とか「ハマチの小さいヤツ」なんて呼んでいるのですが、今回40cm前後の小型がそこそこ釣れ、サイズなども確認せずほとんどリリースしているので「ヤズ」とさせていただきます。
蒋淵エリアや渡船屋さん、について
蒋淵エリアが初めての方もいらっしゃるかもしれませんので、「蒋淵」についても簡単にご説明させていただきます。
愛媛県宇和島市、宇和海を西に向かって突出するような蒋淵半島の細木運河を越えた先、住所自体が「蒋淵〇〇」といった地域で、蒋淵半島の先端部付近や契島、黒島まわり、湾内などの沖磯がエリアとなります。
「矢ヶ浜」よりも内海側の沖磯、というカンジです、ゆえに悪天候でも出船できたりする場合も。
出船できるかどうかは、釣行日の前日に渡船屋さんにご確認ください。
蒋淵エリアの渡船屋さんは宇和島市蒋淵周辺に2軒ほど営業されています。
また蒋淵の沖磯釣行に挑むのであれば知っておくべき、氷やエサの購入、忘れ物の補充も可能な釣具屋、釣りエサ最終予約時間までの営業しているフジモト釣具さんはコチラ⇓
蒋淵の沖磯、概況と釣果、使用したタックルやルアー
蒋淵の沖磯、概況
- 10月中旬
- 中潮 満潮10:00頃
- 日の出6:15頃
- 快晴(午前中は無風、午後からはやや風がある)
- 水温 23.5℃
渡船屋さんの情報ではグレは30cm前後が多く、またこの地域にはヤズが多く入っている、とのことでした。
私は水温が高くエサ取りが多いためフカセは厳しいだろう、と思っていたのですが当日になかなかの良型のグレをあげている方もいらっしゃいました。
そろそろ寒グレシーズンの開幕なのかもしれません。
蒋淵での沖磯ルアーゲームの釣果
そんな中、私はというと…小型を避けるために170mmのヒラマサ用ポッパーを使用し、
渡礁から1時間ほど「リリースした同じ個体が食ってきたのか??」と錯覚するほどに、このサイズの猛攻に遭い…
これ以降、写真の撮影はしていませんが計5尾?か6尾?のヤズを釣り上げ「頼むから3倍の大きさになってから食ってきてくれ…」と願いながらひたすらリリース。魚の反応があるのはうれしい事ですし、釣れるのは楽しいのですがもう少しサイズが…という状況。
「全然小型を避けれてない…」などと考えていると群れが移動したのか、チェイスしてくる事もなくなりパタリとヤズの反応が途絶えました。
しばらくは特に魚からの反応がなかったのですが満潮前後、潮がゆるくなった時間帯に磯の周りに小型のベイトが群れだすと、
小型のカンパチの群れが磯についたらしく、磯際から何度も飛び出してくるようになり、またしても猛攻…
「晩酌のアテには悪くないかな…」と比較的大きめの個体はおいしくいただく事とし、キープしました。
小型の魚に遊んでもらい、晩酌のアテも得る事ができたので、大型魚に的を絞るために200mmのオフショア用ダイビングペンシルに変更、リアフックもトレブルの4/0を装着…
さすがに食らいつくのが難しくなったのか、まともに食ってはこないのですが、勢いよくチェイスしてくる個体は何匹もおり…下あごの下側からフッキング!
「私には小物釣り師としての才能があるとしか思えない…」とかアホな事を考えていました。
釣果は以上ですが、この後も小型のチェイスは何度もありましたし、時折どう見ても小型のヤズかカンパチがボイルしていました。
小型のトッププラグなどを使用すれば、もっと釣果のあるルアーゲームが楽しめるかと思います。
蒋淵の磯で使用したタックル、釣果のあったルアー
タックル類
90g超のルアーを使用する際に使っていたのがコチラ⇓
50g~90gの軽量ルアーの場合はコチラ⇓
ルアー類
釣果の項の画像に登場している白色のヒラマサ用ポッパー、これは170mm・93gの自作ウッドプラグです。
また最後の画像に登場したオフショア用ダイビングペンシルはメロン屋工房のTZF200、写真は撮影していないのですがスミスのベビーランブオーEX Fでも釣りあげています。
渡礁した蒋淵の磯、チギリバエについて詳しく
契島の南西、猿島の南に位置する独立磯で5人以上は釣りができそうな大きな磯、釣り座になる場所もいくつもあり、どの方面でも釣りが可能。
西向きが水深があり、東向きはやや浅め、満ち潮時は東から西に向かって潮が流れ、引き潮時には逆に流れます。
潮位が低い時はこの南側、高い時は東側の坂道状になっている場所が船着きとなります。
蒋淵、チギリバエ北向き
正面に見える猿島との間に水道があり、小磯、シモリも見えます。ヒラスズキ狙い、根魚狙いなども良いかもしれません。
地形、潮ともに変化があり良さそうですが、何度かチェイスがあったぐらいです、足場はやや高め。
蒋淵、チギリバエ東向き
コチラの1段下がった場所にも釣り座を構えることができます。
足元が潮にさらされるので潮位が高い時は注意した方が良いでしょう。
蒋淵、チギリバエ南向き
正面に見える島が黒島です。
この方面も水深は深そうで特に障害物もありません。しかし潮が複雑に絡み合い良さそうに見えます。
私の場合は1尾だけヤズを釣り上げています。
蒋淵、チギリバエ西向き
この日、もっとも釣果のあった方角がコチラ!
朝イチ、ヤズの猛攻がもっとも激しかったのはこの方角で、釣り上げたのも1尾を除きこの向き。
また日が高くなってからのカンパチのチェイスが多かったのも、釣り上げたのもコチラ、この画像で言うやや左側の磯際から何度も飛び出してきたのです。
潮の上げ、下げに関わらずこの方角が一番反応が良く、有望なポイント、といえるのではないでしょうか。
蒋淵の磯でロックショア、カンパチ、ハマチorヤズのトップゲーム、さいごに
今回は蒋淵の沖磯、ロックショア釣行について、をお話しさせていただきました。
なんちゅうタックルでライトゲームしてるんだ!?
こう思われた方もいらっしゃるでしょうか?
私は別段ライトゲーム、小型の青物狙いで赴いた訳ではありません。いつも通りの大物狙いの沖磯・ロックショアゲームに挑み、結果として小物トップゲームになってしまった、という訳です。
私がいつも使用している大型プラグでも今回のように楽しめますし、もう少し小型のトッププラグなどを使用すればさらなる釣果も期待できそうな状況でした。
近々、蒋淵への来訪を予定している方、蒋淵に訪れたことはないが行ってみたい、と思っていた方はご参考に!
さいごに一つ注意点、この日に2度「ドーン!」というマグロジャンプのような衝撃音が響き、その方向に目をやると凄まじい水柱が立っていたのです。
1度目の際、その方向を注視していると…巨大な背ビレを海面から覗かせる薄茶色の魚体が確認できました。
『そんな大物が!?』とか期待しないでください…おそらく、サメ。
釣り上げた魚をランディングをする際は手早く取り込むよう、ご注意ください。
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