ロックショア…それは想像を絶する未曾有の大物、と相対す可能性があるフィールド…
使用するPEラインは、妥協を許す事などできない重要なアイテムです、しかしながら…
安いPEラインじゃダメなの?
こう考えてしまう方、もいらっしゃるでしょう。
『激安PEライン』なんてモノまで登場し、また4~6号あたりでそれなりのPEライン、ともなると非常~に、高価ですからね…
お世話になっております、ロックショアアングラーのおりこみです。
正直なハナシ「それなりに良いPEラインを使うのが無難です!」これが私の本音です。
どんな大物が潜んでいるかわからない沖磯では、確実性を求め、相応の良いPEラインを使うべきでしょう。
以前に当ブログにてご紹介した事のあるアバニ キャスティングPE SMPやシマノ オシア 8 PEなんかを使用するのがベターだと思います。
しかし、私は予備のリールには「山豊ヨテグス」というメーカーの、かなり「お安いPEライン」を使用しており、実は以前まではメインのリールにも使用していたのです。
今回の記事では、
ロックショア・沖磯での釣りに使える安いPEラインについて
山豊テグスというメーカー
ロックショアでも使える製品・銘柄、そのインプレ
デメリットはないのか?
これらについてをお伝えします。
私はマイナーなメーカー、とは思っていなかったのですが、知人などには『ヤマトヨテグスって何?』『メーカー名は聞いた事はあるケド…使った事はない』なんて方ばかりだったので記事にしてみました。
同じような方、もしくは、
- ロックショアでも使える安いPEラインが知りたい
- ヤマトヨテグスのPEラインってどうなの?
こうお考えの方であれば、参考になるかもしれません。
ハッキリ言って、このメーカーのPEラインは非常に良いです、なにより安いですからね。
ヤマトヨテグスというメーカー、会社について
「山豊テグス株式会社」というのが正式な商号、の滋賀県に本社を置く日本の会社です。
ブランドとしては「ヤマトヨテグス」と表記される事が多いかと思います。
Amazonで検索してみても『ヤマトヨテグス(YAMATOYO)』みたいな表記が多いですね。
そして昭和元年、創立という老舗、さらには公式ホームページの全商品一覧、の項を見れば一目瞭然なのですが釣り糸専門のメーカー。
またPEラインの強度表記が「平均値・アベレージ値」である点、もこだわりを感じさせてくれます。他社製品に多い「最大値」ではないのです。
釣り糸一本に込める
変わらない熱意。昭和元年の創業以来、私たちヤマトヨテグスは、釣り糸の品質へのこだわりと、釣り糸専門メーカーとしての誇りを持ち続け歩んできました。
釣りは、自然の素晴らしさや生命の尊さを体感し、静かな動きの中にも様々な自然とのかけひきがある実に奥の深いものです。そして、子どもから大人まで楽しめる素晴らしいレジャーであり、スポーツでもあります。
私たちは、そんな釣りに魅了され、釣り糸一本にこだわりを持って製品開発を行っています。
また、もう一方で釣りを楽しむ環境が減少していることを憂い、これまで取り組んできた環境保全の活動や、マナー向上の啓蒙活動を続けることで、釣り糸メーカーとしての責任を果たしながら、自然環境に貢献してまいりたいと考えております。
糸づくり一筋の歴史によって積み上げてきた技術と経験と知恵、そして何よりそれを支える釣り糸への情熱、これが私たちヤマトヨテグスのブランドです。
出典:山豊テグス株式会社、公式HP
ロックショアでも使える安いPEライン、ヤマトヨテグスのどの製品?
釣り用ラインの専門メーカーである山豊テグス、そのPEラインだけをフォーカスしても様々な商品がラインナップされています。
この記事では私が実際に沖磯でのルアーフィッシング・ロックショア釣行にて使用した事がある、3つのヤマトヨテグスのPEラインをご紹介しましょう。
またオフショアジギング用ベイトリールの画像が登場しますが、オフショアで使用している訳ではありません。
私はロックショアでのキャスティングゲームにおいて、ベイトタックルを使用していますのであしからず。
ヤマトヨテグス ショアジギングPEのインプレ
青物専用ショアジギング
PE独自の超低伸度設計が、ジグ遠投時の微かなアタリもキャッチし、メリハリのある連続ジャークを可能とします。
(以下略)
出典:山豊テグス株式会社、公式HP
その名のとおりショアジギング用のPEライン、キャスティングをする事も考慮されているはずの製品です。
4号までラインナップされていますので、沖磯・ロックショアでのルアーゲームに使えなくもないラインでしょう。
私が現在、予備リールとして使用しているダイワ キャタリナ15H、に使用中のPEラインです。
ヤマトヨテグスのPEライン全般に言える事なのですが、それなりにコシがありシャキッとしています。しかし非常~にしなやか、でキャスティングしやすいのが特徴。
他社のモノと比べると、ヤマトヨテグスのPEラインはなんといっても「しなやか」なのが特徴だと思います。
そして今回ご紹介する3つのPEラインの中で、最もリーズナブル・お安いのがこのショアジギングPEです。
ヤマトヨテグス PEショアジグ8のインプレ
ショアジギング専用8ブレイドPE。飛距離が出るショアジギングでは従来の10m毎のカラーリングでは同カラーが出てしまうことで飛距離の把握が難しくなるが、敢えてカラーリングを20m毎広げることにより、およその飛距離が一目で分かるようになりました。
また、鮮やかなパステルカラーを採用することでローライト時の視認性を確保。真円性に優れる8ブレイドの滑らかな糸質は飛距離が必要とされる広大なサーフでのヒラメ・マゴチゲームにも最適です。
(以下略)
出典:山豊テグス株式会社、公式HP
コチラもその名の通りショアジギング用のPEライン、そして8本撚り・8本編みのモノ。
擦れに対する耐久性や糸鳴り、飛距離などを比較し『4本撚りが…』『8本編みが…』なんて言われたりしますが…
最近のPEラインだと「どっちが良いかわかりません!」と思ってしまいます。
どちらにせよPEラインの品質は上がっているでしょうし、この記事はそういう内容ではありませんので「お好みで」という事で。
一応、この銘柄は8ブレイド、そしておおよその飛距離を把握できるカラーラインです。
上述したショアジギングPEよりも、コシが強い印象を受けるのがコチラ。
しかしながらこのPEラインも非常にしなやかでキャスティングがしやすく、また結び目ができてしまう、というトラブルの際にも指でほぐすと簡単にほどく事ができたりもします。
他社のハイグレードPEラインであればこんな事もできるのですが、安いPEラインで可能なのはヤマトヨテグスの製品ぐらいではないでしょうか?
お値段的には3つのPEラインの中では中間、となるのがPEショアジグ8です。
ヤマトヨテグス PEジギング8のインプレ
真円性に優れる8ブレイドは滑らかな糸質で、あらゆる接触抵抗を低減。1m・5m毎に設定された高視認イエローマーキングはタナ取りがしやすく、10m毎に色分けされたカラーリングは色落ちしにくい。平均強度も4ブレイドより約20%アップ(当社比)でオフショア以外にも、強引なファイトを求められる足場の悪いロックショアジギングでも安心の高強度設計です。
(以下略)
出典:山豊テグス株式会社、公式HP
コチラはオフショアジギング用PEライン、となります。
しかしながら、山豊テグスが『ロックショアジギングでも』と明言してくれているのです。
「ならば沖磯でのキャスティングゲームでも使えるであろう」と使用していた訳です、私の場合はほぼプラッキングになりますが。
コチラの製品も非常にしなやか、滑らかな糸質、そして適度なハリ・コシがあり…そもそも、ヤマトヨテグスのPEライン全般がこのような特徴なのかもしれません。
この製品もトラブルが少なく、快適なキャスティングが可能です。
今回ご紹介した3種類の中で最もお高い・ハイグレードなのがコチラ、といっても他社製品などに比べるとかなりお安いのですが。
そしてヤマトヨテグスのPEライン製品で唯一、5号がラインナップされておりロックショアでも活躍する可能性が高いのが、PEジギング8です。
しかしながら最近、5号はネットでも販売されていない事が多いです、理由はわかりません。
私、以前はメインタックルのラインにこの銘柄の5号、を使用していました。
なのでこの点は非常に残念…
4号以下を使用する方であれば、1度試してほしいPEラインです。
ヤマトヨテグスのPEライン、ロックショアでの使用にデメリットは?
6号のラインナップがない、5号のラインナップがPEジギング8だけ…このあたりもデメリットなのですが、これは仕方がない事でしょう。
船釣り用ライン、では6号までラインナップしている製品があるんですけどね…キャスティング用ラインでもラインナップしてほしいものです。
もっと重大なデメリット、実は今回ご紹介したヤマトヨテグスのPEライン、には共通するデメリットが存在します。
この点についてはメーカー自体も明言・明記しており、パッケージの裏側に記載されてもいるのです。
それがこの点…
ヤマトヨテグスのPEラインは、色落ちしやすい
ヤマトヨテグス社製PEラインのパッケージの裏側には、こんな注意書きがされています。
(前略)
SuperPEは染色しにくく、色落ちしやすいという性質が有り、本製品は色落ちすることがあります。
(後略)
出典:ショアジギングPE、パッケージ裏
『PEラインの色落ちなんて、ドコのメーカー製品でも同じじゃないの?』と思うかもしれませんが…
山豊テグス自身が明記するくらい、格別に、落ちるのです。
「ハ〇ターでも振りかけたのか!?」と思うレベル…
しかも色だけではなくコーティングも落ちている感、がいなめません。
使い始めのシャキッとした感じが薄れ、さらにしなやかになっていくのです…『そういうラインの方が使いやすい!』という方もいらっしゃるでしょうが…
ラインがバラけてきたり、毛羽立ったり、と不安を覚えてしまいます。
しかしながらリーズナブルなお値段を考えれば「仕方がないかな?」とも思ってしまいますし、同等のお値段の『激安PE』みたいな製品で、
まともにキャスティングできない…
使い物にならないな…
みたいな製品も少なからず存在していますしね。
リーズナブルな割には良いPEライン、という事で消耗品と割り切って使うのが良いでしょう。
もしくは、
ヤマトヨテグスのPEライン、色落ちの対策
この対策をしっかり行う事で、多少かもしれませんが、長持ちさせる事は可能となります。
PEにシュッ!、などのPEライン用コーティング剤を新しく巻替える際、そして釣行の都度、使用しメンテナンスをしていれば、さほど気にする点でもないかもしれません。
またはヤマトヨテグスのPEライン、この記事でご紹介したショアジギングPEやPEショアジグ8、その他の製品においても言及される事のある色落ちですが…
PEジギング8であれば「さほど色落ちしない」と私は思っています。
ヤマトヨテグスの製品の中では高額な部類に入る、オフショア用のジギングラインなので、コーティングが異なるのかもしれません。
どうしても色落ち、劣化が気になるのであれば、PEジギング8を使用するのが良いでしょう。
ヤマトヨテグスのPEライン、3種類を比較
私のロックショア用の予備リールに使用しているPE4号を基準に、比較して表にしてみました。
また、その他の特徴も記しておきます。
ロックショアでも使えるヤマトヨテグスのお安いPEライン、さいごに
今回はロックショアでのルアーゲームでも使える、安い割には性能の良い、ヤマトヨテグスのPEラインについて、をお話しさせていただきました。
私の場合、現在ではメインのタックルには使用していないのですが、非常に良いPEライン、そしてメーカーだと思っています。
安いが使えるPEラインを探している、もしくはヤマトヨテグスのPEラインが気になっていた、という方は是非とも試してみてください、お安いですからね。
あなたのよりよいロックショアライフの参考になれば、と思います。
▼その他、おすすめのPEライン▼
コメント